「宍戸さん」
またかよ…
あれ?若じゃねぇか
こいつこそ部活中に話しかけてくるなんて珍しいな
「ランニング中にすみません」
「いや、いーぜ。今日のペア練習…確かお前とだったよな?」
「はい。それの確認に…」
「おう。合ってるぜ」
「そうですか」
そうそう
こういう後輩でいいんだっつの
長太郎…フェンスの影から覗きやがって
男のくせに涙ぐんでやがる…激ダサだぜ
「ん?がいねぇ…」
マネージャーが座る席にはボールの入った籠しか置かれてなかった
「あぁ、あいつなら」
「お、どうした」
「体育でつき指したらしくて、保健室に寄ってるんです。それで遅れて…」
「つ、つき指!?何したんだよ」
「別に…ただのバレーボールのパス練習です」
「そ、そうか…」
どう考えてもつき指するようなもんじゃねぇが…
の運痴さからいってありえる…
そういや若ってと同じクラスだったな
「最近はどーだ?」
「どうもこうもないです。無駄に力がありあまってるみたいですよ。
最近は特にはしゃいでますよ」
「あぁ、もうすぐ自分の誕生日だもんな!」
誕生日で喜ぶなんて…
あいつもまだまだガキだな
「いえ、宍戸さんの…」
「何だ?」
「…………あぁ、そうか。……ふぅ」
「なっなんだよその哀れみの目は!」
「じゃ、失礼します」
「オイ、若!!」
なんだってんだ若のやつ
スピード上げてさっさと行っちまいやがった
ほんと、ロクな後輩がいねぇぜ…
あとがき
二人が並んでランニングしてるの、結構貴重なシーンになるんじゃないですかね?