7月7日
道場に置かれた大きな笹の葉の前で
と総悟は悩んでいた
二人とも短冊を手に持ち、
うんうんと唸ったままで手は中々動かない
小さな手のひらに握られている鉛筆は、
動かされるのをまだかまだかと待ちわびていた
「そーごくん」
「ん?何だよ」
「なにおねがいするの?」
「ま、まだ決まってねぇよ」
「わたしも…」
ちらりとを見やると本人は一心に笹を見つめていた
既に天へ捧げられた門下生たちの願いのこもった短冊
それらは心なしか同じ名前のが多いような気もする
「みんなずるい…一人一つっていったのに…」
「大人なんてみんなそんなもんでさァ。土方なんか…」
「…っ///」
「?」
息を呑んだはほんのり頬が赤くなっていて、
総悟は大丈夫か?というように振り返った
「おさむらいさんみたいだね、そーごくん!
かっこいい!」
「…そ、そーですかィ?」
「うん!じゃ、わたしはそーごくんが
りっぱなおさむらいさんになれますようにっておねがいしようかな」
「じゃあ…俺はが望む侍になれますようにってお願いしまさァ!」
風にそよぐ二枚の短冊
願いはきっと叶うはず
信じて少年と少女は笑いあう
そう遠くない未来に向かって