外が煮えたぎるぐらいに暑い日は
家の中でごろごろしているに限る
「さらに土方に仕事押し付けてサボると格別でさァ…」
沖田は大きなあくびを一つして枕にするために座布団を引き寄せた
時刻は13時
先ほど食べたお昼ご飯がいい具合に消化されてきて
今すぐにでも眠れそうなコンディション
7月7日
沖田総悟の誕生日前日のことであった
「…ご、総…悟、総悟、起きて!」
「…………?」
目を開ければそこには予想通りの姿があった
困ったような表情で、こちらを見ている
「こんなところで寝てたら風邪ひいちゃうよ?
冷房もかかってるのに…」
「そいつァ手間かけさせちまったねィ。
でも俺は…まだ寝ますぜ?」
「きゃっ!」
抱き込むようにの頭を胸に抱えると沖田は息を深く吸い込んだ
の優しいにおいが胸いっぱいに入り、再び眠気が襲ってくる
「総悟…」
「んー?」
呆れるようなため息がすぐ近くで聞こえた
それでも暴れることはなく、は沖田の腕に大人しく収まっている
「お誕生日のプレゼント、何がいい?」
嬉々とした声色に沖田は再び目を開く
上にのっかるは初めて見て、
これもいいな、なんて思っているとが小首を傾げた
慌てて取り繕うように、何でもいいですぜ、と答えればはまた困った顔をした
「朝と一緒の答えじゃない…」
「別に特に物欲は無ェんでさァ。さえいりゃいいです」
「…そう…だけど…///」
キラ、と光る銀の指輪
その誕生日プレゼントはの小指にしっかりと収まっているが、
それこそが沖田に何かをプレゼントしたいと思わせるものである
「じゃ、今夜俺の部屋に来てくだせェ。
今日はちゃーんと近藤さんの許可とって」
「お兄ちゃんの!?うーん…じゃあ…頑張らないと…!
でも別にいつもどおり…」
「これ以上、土方と一緒に寝てた、なんて嘘はつかないで下せェ。
例え嘘でも土方を殺してやりたくなりまさァ」
にこっと笑う沖田にも引き攣りながら笑みを浮かべた
妹大好きなの兄、近藤勲は普段と寝起きを共にしていて、
自分以外で一緒に寝てもいいと許されているのは土方だけであった
「でも…夜になにするの?」
「…それはお楽しみでさァ。
さてと、それじゃ俺は準備してきますぜ」
を自分の上から下ろして沖田は颯爽と部屋を出て行った
「…?」
その時は忘れていたのである
沖田がいつも自分を底なし沼へとハメる俊才の策士であることを…