「忘れてた…」
部屋に来いってことは…そういうことよね…?
その…ど、どうしよう…急に緊張してきた…
は夕飯の支度をしながら一人悶々と悩んでいた
今すぐにでも沖田に会いに行きたいところだが会いに行ったところで
『明日は誰の誕生日?』
と笑顔で却下されるに違いない
そして何より自分が今この夕飯作りを放棄すると数十人の隊士たちが泣くことになる
は苦手な玉ねぎに泣きながらも夕飯の準備をしていた
「ほらよ」
「押入れなんかに入れてんですかィ?」
「文句言うな。効果は変わんねーぞ」
ガサガサと受け取った紙袋の中を確認して沖田は確かに、と頷いた
そう、沖田は万事屋に来ていたのだ
銀時に会いに
正しくは銀時に貸すと約束していたものを貸し、ついでに貸してもらいに
「まさかお宅ンとこの娘っ子でやったんですかィ?」
「おう」
「………」
「何だよ、その軽蔑した眼差しは!」
「あの娘ァ性根からのMじゃねーでしょう。旦那の趣味は果てしねーや」
「そこがいいんです。俺はお前と違って程ほどにドSだから
お宅の嬢ちゃんみたいなのは勘弁なの」
「面倒くせぇ性格ですねィ」
「文句あるなら返せよ、沖田くん」
「いや、それは遠慮しときまさァ。
こういう代物はうちののが似合うってこと…後でよーく教えてやりまさァ」
そしてこういった会話を繰り広げていたのだった
「で…そういう…ことに…?」
「そうでさァ。ということで、ハイ、これ付けなせェ猫ちゃんv」
ずいっと渡された首輪と猫耳
は思わず一歩後ろへ後退した
そんなを逃がさない、とでも言うように腕で押さえ込まれる
「…嫌、ですかィ?」
「嫌というか…恥ずかしいよ…///」
「何言ってんでィ。あぁ…そうか、俺につけて欲しいんですねィ?」
「えっ…?」
「自分で拘束すんのは嫌でしょう、俺がやってやりまさァ」
「ちょ、ちょっと待っ…!」
の言葉は虚しく宙に響くだけで
代わりにカチッという拘束の音と、ジャラという服従の鎖の音が響いた
そして、
「最後に耳っと…」
見事にフル装備するハメになったのである
「ほら、鳴いてみなせェ」
真っ赤になりながら首を振るの姿は益々沖田を煽る
ぐいっと半ば強引に首輪を引っ張ればは涙ぐんだ
しかし拒否の言葉は…無い
「生意気な猫ちゃんですねィ。
ご主人様に鳴いてみせなァ」
「…っ…に、にぁー…」
「声が小さいねィ」
「にゃ、にゃあっ」
「……いい子だねィ」
合図のように布団の上へ押し倒されて、
嵐のような行為が始まる
スタートがこうなったのをきっかけに沖田は散々を鳴かせ、泣かせ、
深い眠りに落としたのであった
屯所の振り子時計の音が響く中
はそっと目を覚ました
針は綺麗に12のところに揃っている
腰の痛みも体のだるさもこらえて、隣で眠る愛しい恋人にそっと告げた
「生まれてきてくれて、ありがとう…」
7月8日
沖田総悟の誕生日のことである
おまけ
「ありがとうございます、でさァ。猫ちゃん?」
「ッ!も、もう嫌〜ッ!」