ここ、銀魂高校の体育館には二大巨頭のドSが見参する
               共に、サディスティック星からやってきた王子、王女と称され、人々から怖れられていた…












  上昇気流
              
1.up and up















               「死ねェェェ!!!沖田ァァ!!」


               ガスッとものすごい音がして、ピンポン球が壁に立てかけてあった竹刀に命中した
               3年Z組 沖田総悟と書かれたものである
               倒れるそれに、満足げに笑うと額の汗を拭った


               「―、お茶頂戴、お茶」

               シン、と静まり返る体育館に自身の呟きが響く
               返ってこない返事に舌打ちすると、鞄から携帯を取り出した

               「寝てるかな…?いや、でも…」

               、と映し出されるディスプレイに向かって呟いていると、物音がした


               「物に向かって喋るなんざ、末期症状でさァ」
               「うっせ。テメェよりマシだ」


               部活の鞄を隅に置くと、沖田は倒れていた竹刀を振り上げた
               バシッと音がして、振り下ろした竹刀が白刃取りされる


               「何すんだ、バカ」
               「それはこっちの台詞でィ。よくも俺の愛刀にオレンジの球ァ、当てやがったな」
               「あ、当ててないし!っつか女を竹刀でぶとうとすんじゃねェェ!!!」
               「テメェみたいなドSはもはや女じゃねぇでさァ。
                大人しく、男だと認めなせェ」

               その言葉にムカついてピンポン球を投げると、竹刀ではじき返された



               「今日は…、来てねェんで?」
               「休み」
               「休み?…何でですかィ?」
               「風邪」
               「………アンタは、ひかなさそうだねィ」
               「いちいちつっかからないと会話できないのかしら〜?沖田くーん」
               「興冷めでさァ。がいねェんじゃ、ここに来る楽しみ半減ですねィ」
               「オイ無視かコラ、無視か!?」
               「じゃ…、今日の練習はサボっちまいますかねィ。アンタはどうするんですかィ?」
               「勿論休む。だからこうして自主練してたんじゃん」
               「…………」
               「…………」