銀魂高校の運動部にはとんでもねぇドSコンビがいる
               共にサディスティック星からやってきた王子と女王として生徒たちから恐怖の種と噂されていた…


  上昇気流
       3.Sparking!!!





               「おはよう、沖田くん」


               いつもの学校の通学路
               ひょい、と後ろを見やると走ってきたのか息が荒く、頬もほんのり赤いがいた


               「おはようございやす。もう体はいいんで?」
               「うん。言ったでしょ?沖田くんたちが来てくれたんだもん、治らないと呪い殺されそうだって」
               「違いねぇや」


               「あのっ!」


               まさにKYなタイミングで声がかかった
               しかもやたらとデカい声で沖田もも思わずきょとんとしてしまう
               ふと前を見ると、沖田の部活の後輩が立っていた


               「アンタかィ。何か用かィ?」
               「あのっ、俺…あ、おはようございます!沖田先輩!
                俺…その…先輩にお話が…」
               「え…?」
               「……そうかィ。、俺は先に行ってまさァ」
               「あ、うん」


               ちらりと後輩とを見やって、歩き出す
               角を曲がり、学校が見えたところで立ち止まった

               後ろの方からぽつぽつと話し声がする


               「そのっ俺っ!こんなこと突然言ってなんなんですけど…
                あの、俺、先輩のことが好きなんです!」
               「え……えぇっ!?」


               そこまで聞いてまた歩き出した
               表情はいつも通りを取り繕うことを忘れない
               でも、それは今の自分には何だか無性に虚しいものに思えるのだった















               「おはよう、沖田くん。あ、これ二回目…?」
               「…かィ」
               「あんまりサボってたら、留年しちゃうよー?」


               ぐいっとアイマスクを上にあげるとの顔が目に映った
               相も変わらず、あの笑顔を浮かべている


               「付き合うのかィ?」
               「え…?……もう、沖田くんも妃葉も突然話振りすぎ…」
               「答えなせェ」
               「付き合う…かも」


               の顔からは笑顔は失せていた
               思いつめたような瞳で、沖田を見つめている


               「何で…そんな顔してんでェ」
               「何が?」
               「もっと楽しそうな顔したらどうなんだィ…」
               「楽しそうな顔なんて、出きるわけない…。だって…」


               多少、乱暴になったかもしれない
               それでも、高ぶった感情を沈められたほうだろう
               苦しそうに顔を歪ませるの口元からそっと手を離してやれば少し咳き込んだ


               「アンタが好きなのは、俺でさァ」










               「沖田くんは何でも自信家だけど…恋愛も自信家なんだね」
               「アンタをいじめていいのも俺だけでィ」
               「ふふ、それは無理だよ…だって妃葉がいるもん」
               「なら、あいつを殺しまさァ」
               「止めて」
               「俺だけのものでいられないってんなら…アンタ以外の人間全部殺しやす」
               「しないくせに」
               「……何でそういい切れるんでィ」


               むっとしてを見ればまたあの笑顔だった
               ふわふわと頭を撫でられる


               「沖田くんが私のこと好き?だから」
               「何で半疑問系なんでィ」
               「私は、沖田くんみたいに自信家じゃないもん」
               「俺が…アンタのこと、好きだって言いたいのかィ?」
               「うん…」


               髪をひっつかむ
               痛そうに少し顔を歪ませたが、視線は外さない


               「私は認めるよ…?好きって…」
               「……わかりやした」
               「沖田くん?」
               「降参、でさァ」


               ぐいっと抱き寄せる
               ふわりと甘い香りが漂って、小さい体がすっぽりと腕に収まった


               「アンタがいつ俺から泣いて離れていくか見ものだったんですがねェ…
                負け、認めまさァ。
                俺も…アンタが好きでィ」
               「ほんと…?」
               「ただ…俺は、を壊すかもしれねぇ」


               愛おしいからこそ、壊したくなる
               壊せば、俺だけのもの
               誰の手にも触れさせない

               「大丈夫…っ」
               「は?」
               「総悟が私のことすっごく好きになればいいんだよ
                それで万事解決!」
               「………ほんと、負けやした」


               ふっと鼻で笑うとも笑みを零した

               あぁ、そうか

               彼女も俺と一緒だったんだ

               は、こんな笑い方をするんだ


               なんともいえないような幸福感に満たされて、を抱き締めた

               ようやく俺は、心の虚無感を埋めるものを見つけたのかもしれない














E  N  D     










     あとがき

      前から書こう書こうと思っていたブツです。
      ちなみに、華帝響高校は、かてきょう高校と読みます(笑)
      サブキャラを出張らせていただいたお礼というか…うん、ささやかな妃葉様へのプレゼント。
      リボーンって略したらリボーン、かかてきょーひっとまんりぼーんのどっちかなので…。
      リボン高校って何か微妙だな…と思ってかてきょう高校にしました(笑)
      ちなみに、当初は高杉先生とのラブロマンスを送ってもらおうかと思いましたが、
      やっぱ雲雀さんの方がいいかなーと思いまして…。

      さてさて、そんな個人的なお話はこれぐらいにして。
      ブラックな沖田に挑戦しました。
      でも、やっぱりオチはハッピーエンドじゃないとなんかしっくりこないし、私自身悲しくなるし、
      つーか今から年越すぞって瞬間に暗いまま迎えたくないしで深い話へ方向転換。
      なので、決着は案外すとーんと着いちゃってます。
      端的に言うと、わかってない沖田
      歪んだ愛情を持っている自分の存在をいつまでたっても認められない沖田
      優しく愛するだけが愛の形だと思っている沖田、です。
      けれど、そんなこと気にせずに、私をたくさん好きになって、そこから生まれるその他のものへの愛情もあるんだよって
      ある意味悟っちゃってるヒロインに最終的には惚れこんでしまい、ようやく自分自身も認められたっていうお話です。
      なんか意味わかんねーって感じですが、それでいいです(笑)
      意味わかんねーけど、ここで生まれた沖田はちょっと不器用で、でもヒロインのことを深く愛しすぎて泥にハマりかけ…?
      みたいなことをちょっとでも感じとってくれたらすごく嬉しいですv

      なんか…あとがき長ぇな…。
      ごたくが長いのは私自身好かん!
      これで終わろうかと!

      読んでくださってありがとうございました!!